ワイヤレス給電ユニットでジャック・オ・ランタンをつくる
久々に秋月電子通商のHPを覗いてみたらつい先月ワイヤレス給電ユニットが発売されたみたいなので、早速遊んでみました。
◆ワイヤレス給電モジュール
ワイヤレスLED給電ユニット OSWPTS1208D: LED(発光ダイオード) 秋月電子通商-電子部品・ネット通販
◆ワイヤレスLEDモジュール
ワイヤレスLED 白色 OSWM43−W5W (5個入): LED(発光ダイオード) 秋月電子通商-電子部品・ネット通販
ワイヤレス給電ユニットとは?
読んで字のごとく、電気的な接続なく電源を供給するモジュールです。
つまり、こんな事ができます。
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仕組みとしては送信側のコイル(ワイヤレス給電モジュール)から発生した磁界でもって受信側のコイル(ワイヤレスLEDモジュール)に電源を供給します。
送信側コイルに電流を流すことで磁界が発生し、その磁界の中に受信側コイルが入り込んで誘導電流が発生します。
ちなみに今回使用しているワイヤレス給電モジュールはDC5~9Vを給電するだけで駆動します。
自作ワイヤレスLEDモジュールをつくる
ワイヤレスLEDモジュールは自作可能です。(秋月のHPにも書いてあります)
受信側コイルとしてこちらのインダクタを使用します。
インダクター(100μH0.79A)LHL08NB101K: パーツ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販
また、LEDにはキャンドルLEDを使用します。
普通のLEDとは違い、電源を入れるだけでろうそくのようなゆらめきを再現します。
5mmキャンドルLED(黄) OSY5MK5A31A (5個入): LED(発光ダイオード) 秋月電子通商-電子部品・ネット通販
受信側コイルで得られる電圧波形
インダクタをオシロスコープにつなげてどのような電圧波形になっているか確認してみます。
sinカーブではないですが、交流波形になっています。
普通のLEDならこの状態でも光りますが、今回使用するキャンドルLEDをつなぐとずっと点灯したままになってしまいます。
ゆらぎを生み出すために常に順方向に電流を流さなければいけません。
そこで、交流波形を整流します。
全波整流回路
整流するためにダイオードを用いて全波整流回路を作成します。
全波整流回路を簡単に説明すると電流を一方向にしか流さないダイオードを組み合わせて常に電流の方向が入れ替わる交流電流を一方向に揃えようというものです。
結果として整流できていることが確認できました。
得られている電圧は約2.2Vでした。
ジャック・オ・ランタンをつくる
ジャック・オ・ランタンのモデルはこちらから拝借しました。
www.thingiverse.com
3Dプリンタで出力したものがこちら。
かぼちゃに自作LEDモジュールを仕込んで完成です!
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まとめ
秋月電子通商で買えるワイヤレス給電モジュールに対応するLEDモジュールはキャンドルLEDでも自作できる!
ジャック・オ・ランタンだけじゃなくて他にもいろいろなモデルを使えば幅が広がって楽しいかと思います。
ただし、電池の消費が激しく、9Vの角形電池では数時間持つかどうか・・・
今後は外部電源化や省電力化を目指すかも?