はんこ名刺を作る その1

みなさん消しゴムはんことか芋版とか、子供の頃やりましたよね。
大人になった今だからこそ、大人だからできるはんこを作ろうシリーズです。


そんな感じで名刺のイメージはこんな
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的な!

ハイなんも決まってないです。
見切り発車です。

まずは手持ちのNCフライスクンがどのくらい削れて、どれくらいの精度が出るのかを確認します。
ついでに初めて使う材質のワークとなるので加工条件も出していきます。





使うNCフライスはいつものX3-300です。
(2016年12月に買ったときの値段より2万ほど安くなってました)
www.omiocnc.com

使うワークはいつか削りたいと思っていたポリカーボネート
www.monotaro.com


以前アクリルで団子地獄を味わったので透明な板が怖い・・・(トラウマ
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当時はNCフライスフライスを買ったばかりで条件の相場とかどういじるとどうなるのかさっぱりわからない中での挑戦でした。

ポリカだと同じ見た目で削りやすいというアドバイスを信じて新素材に挑戦です!

加工形状

ようやく本題に入ります。
はんこ製作で一番ネックになるであろうQRコードの加工実験から行います。
ハンコ短手方向が50mm程度だそうなので、50x50サイズのQRコードを読み取ることを目標とします。

材料

前述のポリカに加え、初心にかえって消しゴムとはんこ用のゴム版の3種を用意しました。

実際の作業の順番に紹介したいので、最初に加工した消しゴムから行きます。

消しゴムを加工する

今って消しゴムはんこ用の消しゴムがあるんですね。
5ミリくらいの厚みの板状でちょうどいいシロモノです。

肝心の加工プログラムですが、過去の記事の方法を使用します。
katosunmemo.hatenablog.com

この方法では輪郭しか出力できないため、JWCAD上で線をコピーしてオフセットし擬似的に塗りつぶししていきます。
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NCVCで加工プログラムに変換します。
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  • 工具:超硬エンドミル φ1 二枚刃
  • 主軸回転数:8000
  • 切削送り:300
  • Z軸送り:100

相手が消しゴムなので安心して加工できます。
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試作品完成。
でも細かいところがちぎれてる・・・(赤丸部)
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一応押印。
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そもそも部分的にドットがないので読み取れるわけ無いですが、それを差し引いても苦しかろうという結果。
エッジがきれいに出ないと厳しそうですね。

というわけで、消しゴムはんこはボツです!

次回はポリカを削ります。